銀座のクラブで働く前に、仕事内容についても少し知っておきましょう。
レギュラーで働く場合も、アルバイトで働く場合も、どんな仕事をするかは事前に知っておくことが大切です。
実際に求人に応募して働いてみてから『こんな仕事だと思わなかった!』と悪いイメージを抱かないためにも、その仕事内容について元銀座のホステスの私が紹介していきます。
銀座をクラブ求人に見る前に知りたい仕事内容について
いつの時代も銀座のクラブのホステスの仕事の主軸は「お客さんをおもてなしすること」です。
そのことを忘れないようにしながら、働く必要があります。
銀座のクラブで働く時は、何かと戸惑うことも多いかもしれません。
私も初めてクラブのホステスとして働き始めた時は戸惑いました。
ですがそれも慣れとコツを掴むことが大切です。
そのコツや私が働いていた時の話も交えてお話ししますね。
お客様の接待
銀座の高級クラブでは来店されたお客さんの接待をします。
これは銀座でなくても、高級でなくても同じで、主軸はお客さんにお店での時間を楽しく過ごしてもらうことにあります。
お客さんのお酒を作りつつ、話を盛り上げることが仕事です。
高級クラブでは係となるレギュラーのホステスと、その他2~3人のヘルプのホステスの集団で1人のお客さんを接待します。
ホステスの業界ではそのテーブルが盛り上がらなければ係の責任、とも言われています。
係のホステスになると売り上げがそのままお給料に反映されますが、その分責任重大。
どんなお客さんでも楽しく過ごしてもらえるような、その場の空気を盛り上げる力はホステスには必須です。
ドリンクを作る
ドリンクを作ることも基本で、お酒はお客さんによってオーダーは異なりますが、基本的にボーイに用意してもらった水とアイスと、オーダーのお酒で水割りを作ります。
接客中は会話をしながら、お客さんのグラスを確認しつつと、とにかく目を配ることが多いです。
お客さんのグラスを空にしてしまうことは厳禁。空になる前に新しいお酒を作りましょう。
基本的に1人で来店されたお客さんの場合は係のホステスがお酒を作りますが、思ったよりもお客さんのお酒を飲むペースが早い時、複数人や接待での来店などの場合はヘルプのホステスやボーイも手伝います。
お客さんが増えれば増えるほど、目を配らなければいけないグラスの量は増えていきます。
タバコに火をつける
最近では禁煙されるお客さんも増えていますが、特に会長・社長クラスのお客さんになるとタバコを吸われる方も珍しくありません。
もしタバコを吸われるお客さんを接客する場合、お客さんのタバコに火を点けることもホステスの仕事です。
ホステスの必須アイテムのひとつがライターで、お客さんがタバコを取り出したらホステスも暗黙の了解でサッとライターでタバコに火をつけます。
実際にやってみるとわかるかと思いますが、他人から炎を近づけられると小さなライターの炎でも恐怖を感じます。
お客さんに炎の危険を感じさせないように、手で炎を覆いながらスマートにタバコに火をつけるのは、意外と練習が必要なテクニックです。
同伴
夜のお店ならではなのが同伴です。
お店の営業前にお客さんと一緒にお店の外で食事やデートをしてから一緒にお店に来店すること。
最近ではノルマなしのクラブも増えていますが、昔ながらの銀座の高級クラブでは同伴ノルマを設けているお店も珍しくありません。
ですので、そのお店で働くホステスはノルマ達成のために裏では必死に同伴の営業をかけます。
お客さんから見ると、同伴をした時はその分の料金をお店に支払うことになりますね。
キャバクラの場合、同伴したキャバ嬢はその料金からバックとして給料にある程度の額を上乗せしてもらえます。
ですがクラブの場合は少し異なり、ヘルプのホステスも同伴ノルマはあるものの、そのバックは自分ではなくその同伴したお客さんの係のホステスに入ります。
最初はなんとなく理不尽に感じるかもしれませんが、それもホステスの世界では当たり前のことなんです。
アフター
同伴とは逆に、お店の営業が終わった後にお店の外でお客さんと一緒に出ること。
大抵は深夜ですので食事だけ、という場合がほとんどです。
同伴やアフターの回数を重ねることでだんだん恋愛に発展していくこともありますが、夜は危ないという理由からアフターを断っても特別咎められないところも多いです。
私が働いていた銀座のクラブも、同伴はノルマがありましたがアフターは断っても問題ありませんでした。
もちろんお客さんを不快な気持ちにさせないように「すみません、この後予定が入っているので」など上手く口実を使って断ることが必要でしたけどね。
嫌ではないお客さんならアフターの話に乗っても構いません。
高級クラブのアフターについて詳しく解説していますので、読んでみて下さいね。
重要なのはおもてなしする気持ち
銀座のホステスの仕事について紹介してきましたが、最終的にホステスの仕事をする上でもっとも大切にして欲しいのが「おもてなしする気持ち」です。
テーブルを盛り上げること、お酒を作ることやタバコに火を点けることはすべてお客さんにしっかりと目を配らないと、正しいタイミングで正しい行動を取ることができません。
ご紹介したホステスの仕事は「基本」の仕事です。
少し厳しいことを言うと、これらのことはホステスなら出来て当たり前。
これができるホステスというだけではお客さんから何の印象も残りません。
お客さんからもお店からも気に入られるようなホステスになるためには、臨機応変にお客さんが支払う料金以上のおもてなしができるかどうかが重要になります。
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